全国大会に導いた北広島東部中主将の加藤君
「たきうち整形外科スポーツクリニック」(札幌市中央区南1西6)に通院する今月の「院内で見つけたアスリート」は、北広島市東部中野球部(軟式)の加藤奨大君(3年)を紹介する。今夏の中体連、全国中学軟式野球大会に出場した東部中野球部の主将、遊撃手・投手としてチームを引っ張ってきた加藤君だったが、利き腕のヒジじん帯断裂で10月に手術をする予想外のアクシデントに見舞われた。幸いに手術経過もよく、順調に回復し「高校に行っても野球ができる状態になり、うれしい」と、目標の甲子園出場を目指して懸命にリハビリに励んでいる。
▽加藤 奨大(北広島市立東部中学校3年=遊撃手・投手、175センチ、63キロ)北の台カープジュニア-東部中野球部
利き腕の右ヒジに痛みを覚えたのは6月だったが、大会が目白押しになるシーズン初めだったので無理をして内野手のほかに先発投手もやって、チームを引っ張った。全国に通じる中体連全道大会決勝(8月2日~5日、留萌市)では先発投手として三回まで投げた。激痛に耐えながらの投球だった。結果は大敗したが、準優勝で全国切符を勝ち取って東部中野球部を30年ぶりに全国大会出場に導いた。
相変わらずヒジは痛かったが8月中旬からの全国軟式野球大会(中体連、愛知県豊橋市)に3番、ショートで出場した。キャプテンとしての責任感もあったが、あこがれの晴れ舞台に何としても出場したかったのだ。試合は残念ながら初戦敗退したが、忘れられない「思い出の野球経験」を積んだ。
痛みが頂点に達し、友人に薦められ「たきうち整形外科スポーツクリニック」で診断を受けた。結果は最悪、じん帯が切れていたのだ。10月に瀧内院長の執刀で手術をした。腱(けん)を移植する大掛かりなものだった。今は順調に回復し、同クリニックへ2週間に1回の割合で診断とリハビリを受けている。今後の治療にもメドがたち、加藤君の表情も明るい。
加藤君は2年生から準レギュラーで頑張ってきた。ショートと投手の二刀流だが、ショートをメーンにやってきただけに守備には自信を持っている。高校に行っても「野球は絶対続けて行きたい」と意欲をみせ、最大の目標はもちろん、甲子園出場だ。大きな目標を持って一生懸命練習すれば、夢はかなう」と頼もしい。数学、英語、理科を得意科目にしており、勉学との二刀流も立派にこなす努力家だ。
(記者の目・中山武雄)インタビュー中もしっかり背筋を伸ばして、ハキハキと答えてくれた。何事もまじめに取り組む姿勢が感じられ、さわやかな野球少年という印象を受けた。けがをしている今も、野球に大切な基礎体力を保持するために自宅での鍛錬も怠らない。腕立て伏せ以外の筋力トレは毎日続けているという。この努力があれば、夢も大きく近づくはずだ。
「たきうち整形外科スポーツクリニック」
札幌都心部(中央区南1西6、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして患者らから厚い信頼が寄せられている「たきうち整形外科スポーツクリニック」。
瀧内敏朗院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師を務めるなど、スポーツ障害治療の第1人者として活躍している。リハビリ担当の理学療法士も豊富な経験と知識を持ち、迅速かつ確実な治療で早期復帰をサポートしている。当サイト、「ストライク」で連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年たちや監督ら指導者の人気コーナーになった。
【ドクターのフォームチェック】
第1回「金子投手&高田投手」小樽シニア・岩見沢シニア所属当時(現在北照高校)
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属当時(現在札幌新琴似シニア)
第3回「立野投手」真栄ビクトリー所属当時(現在札幌ブレイク)
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属当時
第5回「関根匤希」東ハリケーン所属当時
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属当時(現在札幌円山シニア)
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属当時(現在東海大四高校)
第8回「渡辺佑汰」現在札幌北シニア所属)
▽ 問い合わせ▽
たきうち整形外科スポーツクリニック
札幌市中央区南1条西6丁目11番地北辰ビル2階(東急ハンズの向いのビル)
問い合わせはメールmail:info@takispo.jp、tel 011-241-8405へ。携帯電話から受付可能な「シマフクロウ・コール」も導入。
★診療時間(受付)★
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~同8時(水曜日は夜の部のみの診療)
休診日=日・祝日、第2、4、5土曜日
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック